徒然なるジャーニィ〜

掛け持ちバンザイ夢マンサイ

ステマに唆され両国花錦闘士を観たらそこはパラダイス銀河だった

〜プロローグ〜

あ、さてさて、今日はあるジャニオタのオタ活のお話。

略して「オタトーク」の一席にお付き合い頂きます。

時は令和2年の冬。どこにでもある部屋のベットで自問自答する女子大生1人!

『自分よ!今年こそ彼氏とクリスマス過ごすんじゃなかったのッ』

『無理!だって今片想いしてるリアル眼鏡の男の子から全然連絡来ないのよ!』

『恋してるんでしょッ』『してるっ』

べべん!そこへツイート到来。出てきたのはジャニオタ風のジャニオタアカウント数名!

「両国花錦闘士めちゃ良かったわ」

「素晴らしいお肌色おトンチキ観させて頂いたわぁ」

『ト、トンチキ!?』

「あ〜全力で幸せになった人、まだかしら?」

『戦意喪失、観てみたいけどもうチケットないよね…』

『いや、この戦、勝てるッ』『なにゆえ!?』

『ローチケ開いてみ、来週のA席残ってるわよ!』『あぁ!』

『あっ、△になってる』『えっ!?』『むむッ、ライバル多しッ』『は!?』『買い遅れるな!買い込むわよ!』『うんッ』『ファイトォ!』

今日も節約、スッカラ財布

さほど辛くはないんです。

コンサートも舞台も何も行けなかった2020年に

気になるあの舞台に、行けるから

名前しか知らない、両国花錦闘士

(オマージュ元:BEYOOOOONDS『眼鏡の男の子』(BEYOOOOONDS [The boy with the glasses.])(Promotion Edit) - YouTube+謎に出てきたタケちゃん)

 

はじめに

改めまして、金欠脈無しツラたん系ジャニオタです。

Twitterでちらちら見かけてた原ちゃん主演の「両国花錦闘士」。

Island TVや流れてくる感想見て気になっていたのですが、先日購入先のリンクを丁寧に貼ってくださったTweetを拝見してつい衝動買いしてしまいました。

5,500円。生活費1万切った金欠にはかなーーーり痛い出費。(お年玉貯金切り崩したぜクッソォ)

Twitter上の素敵なステマツイートが無ければ購入してなかったでしょう。こう考えると程よいステマって大切なんですね…

折角ならばステマ投稿して下さった方々に半月もやし生活になった怒りも込めて感想をぶちまけると共にもやし仲間を増やしたろうと思い綴らせていただきます。

 

演目の感想

(極力ネタバレがないよう十分配慮した上で執筆致しますが、未観劇の方は自己責任の上読んでください)

演出面の感想

肌色成分が多いということ以外なんの前情報無しに行ったので話について行けるか不安もあった。しかし登場人物の名前がスクリーンにどどんと表示されたり、一人一人のキャラが際立っていたので「あれ、この人誰だっけ…」とならずに比較的すんなり物語についていけた。人の顔と名前覚えられない人でもついて行けるのはありがたい。なんなら3階席の端っこ、視力的に顔が見えないような席でも服装や体型など顔以外の外見から識別することができたのはめちゃくちゃありがたかった。

また照明も映像も素晴らしかった。同じ明治座の舞台なのに、神聖な土俵になったり稽古部屋になったりパリピになったり…照明のお陰で私自身物語の中に吸い込まれて行ったと言っても過言ではない。日本の舞台は初めて観たのでもしかしたらこれがスタンダードなのかもしれないが、どのみち凄い!

パフォーマンス面の感想

幕が開いたその先に繰り広げられていたのは…紛れもなくジャニワだ…2015年くらいに皆でHiHi JET〜♪と歌ってた時のジャニワだ…

オープニングだけでチケット代回収できた気がする。ついでになんか13月も見つかった気がする。

そして前情報通り肌色多い!!服着てるの少数やん!とか思ってしまうシーンもある。衣装さん仕事あんまなかっただろうなとちょっと思ってしまった。衣装の大半はまわしの色を決めることだったのでは…

とにかく裸の男達が舞い踊る。その光景は決して滑稽なものではなく、相撲の様に神に捧げる神聖な儀式を観ているかのようだった。

私達は舞台の観客として参加しているはずなのだが、相撲のシーンでは相撲の観客になって登場人物達の試合をハラハラ見守ったりした。原だけにね。

舞台、ミュージカル、オペラ、コンサート…様々な舞台芸術をオードブルのように味わえる上に、メインディッシュとして相撲までついてくる。まるで洋風おせち料理を完食したかのような気分に陥る。あ、言うまでもないですがオープニング始まった時点で年越しましたあけおめことよろ。

ストーリー自体も観客が置いていかれることはなく、ちゃんとついて来れる上、前述の通り映像なども駆使して名前を表示してくれたりするので前情報無しでも登場人物把握しやすい。ミュージカル観てて毎回置いていかれがちなので個人的にはすごく見やすかった…

また私は相撲について無知無知の無知なのだが、舞台を通じて相撲の事を少しだけ学ぶことができた気がする。古くから続いているだけあって相撲の世界は中々奥が深そう。相撲についての基礎知識があればより理解することができると思うが、私の様に何一つ知らない様な人でも十分話について行ける。

 

そして原ちゃん。1ヶ月前に急遽主演になったとは思えなかった。人気俳優の代理ということでプレッシャーも大きかったと思う。それでもそんなことをすっかり忘れるほど彼は「昇龍」だった。板の上で、土俵の上で美しく輝いていた。最後のセリフは痺れました。

ライバル役となる大鶴佐助さんも3階席からでは表情はよく見えなかったのだが、セリフの言い回しやトーンだけで耳から表情を感じ取ることができた。次機会があればS席で間近でお芝居を見てみたい。大原櫻子ちゃんも流石の歌唱力。同性の恋するヲトメ(仮)として彼女に感情移入することもあった。

 

最初この舞台の感想を見た時はジャニーズトンチキ系なのかと思っていたが、実際観劇してみると何かトンチキとは違うなと感じた。真面目に楽しい事を詰め込んだ結果なのだと個人的に分析している。トンチキではなく、全力で観客を楽しませに来ている、そう、パラダイスと言うのがしっくりくる。脳内のクラブでDJがようこそここへ〜遊ぼーよパラダイス〜♪をかけると沸き立つフロア。うん、これだ。パラダイス銀河だ。パラダイスと言えば西のズンドコパラダイスもあるが、これは西ではなく東のパラダイスの勝利だ。

 

なんて事を思っていたらフィナーレを迎えた。ここでもまた年を越した。強制的謹賀新年Welcomeようこそ〜2022〜へ〜。

 

こうしてひとひらの相撲の知識とえもいえぬパラダイス感を得て、人類最速で2022年に行き着いて幕を閉じた。

 

…とここまで書いてみたもののなんのこっちゃわかんねぇな!!本当は内容に踏み込んで書きたいところなのですが、未観劇の方にも読んでいただきたいので書けない!!

こんな訳わかんない文章を読んで少しでも興味持っていただけた方はTICKET INFO |両国花錦闘士(りょうごくおしゃれりきし)公式 | 舞台からチケット買えるのでチェックしてみてください。

 

一演者として思うこと

さて、ここから隙あらば自分語りタイムに入る。

私もジャンルは違えど、演者である。正確に言うと演奏者だが、指揮者の指揮に合わせて音を奏でる演者だ。アマチュアではあるが、プロが居ないこの各界ではトップ層に居ると言っても過言ではないくらい本格的に活動している、いや、していた。

新型コロナウイルスの感染拡大により私たちの活動も大きな打撃を受けた。練習場所が無くなり、資金源である依頼演奏も無くなった。毎年開催しているコンサートも、無観客や人数減らしての実施も考えたが、大赤字となってしまう上にクラスター発生した時に責任を取れないという事で中止することとなった。1000人弱のホールであっても1日借りると40万円近くするので、チケット代が無いとマジで採算が取れないのだ。

ここから先は全て推測になるのだが、明治座などの大規模な会場となるとさらに高くなる上、リハーサル等で観客入れない日もある事を考えると、例えスポンサーが付いていたとしても通常の半分以下の収容人数で開演するのは中々厳しい事なのではないかと考えてしまう。

私たちは自主公演なので演者にギャラは生じないが、舞台の場合は役者のならず脚本家演出家スタッフ等のお給料発生すると考えると我々と比べ物にならないくらい多くの支出がある。

通常であれば私たちのチケット代からそれを賄うことができても、今は定員の半分以下しか販売できない。おまけに数多くいる出演者スタッフ観客の中で1人でも新型コロナウイルスに罹患すればその日以降の興行収入を見込めない。無事に大千穐楽迎えても従来の興行収入の半分。このような厳しい状況の中で舞台を上演するのは非常にリスクが高いと思われる。

いつ全てがポシャるか分からない中、出演者や関係者は舞台に向けて準備を進めてくれた。この舞台に関して言うと、1ヶ月前に急遽キャストが変わると言うビッグトラブルがあったのにも関わらず素晴らしいパラダイスを届けてくれた。様々な障壁を乗り越えて、私たちはこのエンターテインメントを享受出来ているのだ。

 

いくつもの受難を乗り越えて来たこの両国花錦闘士に対して一観客として出来ることはないだろうかと考えた時に、Twitterステマを思い出した。

あのTwitterが無ければ私は観劇することは無かっただろう。

私は観劇の1週間前に見たツイートに導かれるようにチケット購入したのだが、その時点ではA席がまだまだ残っていた。ポジティブに捉えるとそのおかげで観劇出来たのだが、言ってしまえばチケットが少し余ってしまってるのだ。決して人気がなくて売れていないのではなく、仕事的に行かれない方や主演降板の影響が大きいのだと推測するが…

大阪・博多公演のチケットもローチケを見た限りまだ残っている。

 

せっかくこの困難の中、幕を開けていただけたのだ。どうせならチケット完売させて少しでも製作側に利益を与えたい…

私をこの舞台に導いてくれたTwitterステマのように、私もまだ見ぬ誰かをこの舞台に導かせたい…と思い本ブログを執筆しました。

 

ご自身のため、そして舞台のためにはまず感染予防に努めることが何よりの優先事項です。

感染対策に取り組んだ上で、もし余裕があれば是非一度でもこの舞台に足を運んでみてはいかがでしょうか?

公式HPチケットinfo:https://www.ryogoku-oshare-rikishi.com/ticketinfo

ローチケ:https://l-tike.com/play/mevent/?mid=529422

 

結びに、このようなご時世の中に、リスクを抱えてまでもエンタメの火を灯し続けている皆様に深く御礼申し上げます。

 

総評

肌色度:☆☆☆☆

幸福度:☆☆☆☆☆

度スコイ:☆☆☆☆

新年度:☆☆☆

パラダイス度:銀河級

イン度:🍛🍛🍛

原嘉孝:彼氏だったらまじ鼻高々に自慢したい

 

 

 

最後に一つだけネタバレさせてください。

原ちゃんってめっちゃイエベだな…