徒然なるジャーニィ〜

掛け持ちバンザイ夢マンサイ

海外育ちのジャニオタがHiHi Jetsのサマパラで感動した話

私は10年来のジャニーズファンである。

海外在住中にYouTubeの違法アップロードで見た嵐の番組がきっかけで嵐ファンになり、帰国後アイドル誌を読んでジャニーズまるっと応援するようになった。

 

日本に帰った後もちょこちょこ外国に長期滞在することがあり、その都度海外でジャニーズファンすることの難しさを実感した。

番組見たくても、DVDで送ってくれるのを待つしかない。雑誌も見れない。何よりコンサートも行けない…

行けないこととはわかっていても、違法アップロードに頼らなければならなくなるのだ。

 

2018年、ジャニーズJr.チャンネル開設を皮切りにIsland TVやジャニーズ公式YouTubeや嵐公式YouTubeSNS解禁によって、ジャニーズファンをするにあたり地理的な障壁が解消されつつあった。

 

とは言えやはりコンサートに行くことへの壁は厚いままだった。

 

そんな矢先に発生した新型コロナウイルス

コンサートが続々と中止され、代わりとなるステージが配信されるようになった。

 

ジャニーズJr.のサマパラもそうだ。

1公演1500円というお手頃な価格で家からパフォーマンスを楽しめるようになった。

 

せっかくならばと、Jr.チャンネルきっかけで気になっていた猪狩氏が所属するHiHi Jetsのサマパラを購入。

 

社歌と呼ばれるHiHi Jetから始まる。あの「何か始まるゼ」感溢れるイントロにゾクゾク。

そこからは完全に彼らの世界に引き込まれる。

 

嵐をメインで担当しており、今まで行ってきたコンサートは嵐が殆ど、1番小さい箱で横アリというジャニーズファンなので、正直Jr.にそこまでの期待はしてこなかった。

だって潤様の演出は無形文化財だと思ってるので…笑

 

ただ彼らは私の期待を大きく裏切った。

 

決して広いとは言えないステージを縦横無尽にローラーで駆け巡る。バンクや光る手すりのようなものを使って、ローラーならではの演出で魅力する。気がついたらメンバー2人が寸劇を始めてる。気がついたら2人がThe GARRY作詞作曲のめちゃくちゃカッコ良い曲を披露している。気がついたら最年長がアラモアナと叫んでいる。気がついたら私がミニうちわ!!クリアファイル!!とC&Rしてる…

 

2時間弱の公演時間で、オリジナル曲からカバー曲、ソロからユニット曲まで幅広いパフォーマンスを楽しませてくれた。

 

ここまでなら従来のコンサートの感想と変わらないが、私がすごいと思ったのは配信ならではの演出だ。

 

配信の途中で、カメラ2台を利用した演出があった。

言葉で説明することは難しいので、見ていない方からすると???だろうが、もし見た方がいたのなら「あーあれのことか!」と思ってくれるだろう。

 

逆光の中で、画面の中心から人が左右に出てくるあの演出だ。

映像を横に繋げていて、カメラの死角からメンバーが出てくる様子はまるで万華鏡のようだった。

 

あれは映像のための演出といえるだろう。

普通のコンサートだとモニターを見ない限り、DVD化されたのを見ない限りは分からないものだが、このように配信だと誰しもがその演出に気がつくことができる。

逆に配信でなければあの演出は出来ないだろう。

 

最後に猪狩氏はこう述べた。

 

「配信は現場の妥協ではなく、新しいエンターテインメントのコンテンツの一つ」

 

YouTube版・有料版のハッピーライブも見ていたが、良くも悪くもコンサートDVDと変わらない印象があった。

ただコンサート会場で歌って踊る。本来なら客席にいるけどその代わりに映像で配信する。

 

HiHi Jetsの配信は、現場の代わりに行っているものではなく、配信だからこそできる演出が織り込まれた一つのエンターテインメントコンテンツだった。

あれをそのまま現場でできるかと言えば出来るかもしれないが、私が感動したあの演出は無くなる。

 

ここでふと私は海外で暮らしていた時のことを思い出した。

 

あの頃は全てが妥協だった。

テレビ見られない代わりにYouTubeで違法アップロード見る。雑誌見られない代わりにTwitterで画像検索する。コンサート行けない代わりにDVDを見る…

 

日本に住んでいない限り、全てが妥協でしかなかった。

 

ただコロナ禍でそれが変化した。

 

国内外問わず、妥協したものではなく完全なものにアクセスできるようになった。

 

留学中に出会ったジャニーズWESTファンの友人は配信のお陰で初めてオフィシャルにジャニーズWESTのコンサートに参加することができた。ただのコンサート中継ではなく、パソコン越しの自分たちの為に作られたエンターテインメントを享受することができたのだ。

 

もう時期私は社会人になる。その時に会社の事例で思うようにジャニーズを応援できない所に飛ばされるかもしれない。

 

しかしその時には今までみたいに妥協することなく、完璧なコンテンツを享受することができるのかもしれない。

 

配信コンテンツに希望を見出してくれたHiHi Jetsの皆さんには感謝でしかない。

 

コンサートの代用ではない配信コンテンツが今後も見られることを願うジャニーズファンでした。

 

さて、他の方々の配信も見てみようかな…